2017/9/23(土)全日本実業団

全日本実業団選手権の招待リレーに参加してきました。1ヶ月程前にあった世界選手権に出場していた選手がたくさん参加する大会ということもあり、子供達は有名選手のサインをもらうことに必死の様子でした。あまり自分達の競技に集中できるような状態にはなかったと思いますが、招待でしたし、まあいいかという気持ちではいました。それでも自分達のアップが始まるとしっかり切り替えて動けていましたね。今回は走順を変えた上に、殆ど練習せずに本番を迎えたので、バトンがうまくいくか不安でした。

ただ、うまくいけば53秒5くらいはいけるだろうと思っていましたし、大きなミスがなければ最低でも今年の最高記録は出ると思っていました。そんなことを考えながら召集所へと向かっている途中、運良く藤光選手と遭遇し、子供達は大はしゃぎ。握手をしてもらったようで、とても高揚した状態で召集へと向かうことができました(笑)。「藤光さんにパワーもらった」「これで走れる」と言っていましたが、本当に藤光さんのお陰か、まさかのまさか、53秒17という大ベストで全体の2位となり、表彰台にあがることができました。


正直言ってかなり驚きました。タイムも順位も、想像を超えていましたからね。召集に向かう前、このメンバーでこのトラックを走れるのは最後になるし、今後ここで走れる人がいるかどうかもわからないから、最高の走りをして最高の思い出をつくってこいと言いましたが、見事やってくれました。
今年の男子Aチームに関して、唯一褒めるべきなのは、これまでの試合で1度も大きなミスをしていないという点です。この日までに、メンバーが変わったり、走順が変わったりということを繰り返してきましたが、それでも大きなミスなく試合を終えています。それも、明らかに他のチームほどバトンの練習はしていないのにです。そして、チームとして順調に記録を伸ばしている点も評価できます。このままいけるといいですが、ここまで順調過ぎると逆に気持ち悪いくらいです(笑)。いつも、いつかは失敗もするだろうというスタンスでみていますので、いつ失敗しようともコーチは気にしませんが。
今年から自分がチームをみるようになって、リレーの指導だけはこだわっています。「厳しく指導する、あまり走順にこだわらない」という点は特に意識しています。ヘラヘラバトン合わせをやったり、集中できていない時はやめさせますし、どれだけ良いタイムを出しても練習態度や姿勢が悪ければAチームには入れないと言っています。このスタイルを変えるつもりはありません。Aチームとはチームの代表であり、チームの象徴だからです。これからもAチームはみんなの代表としてみられているということを忘れずに、引き続き気を引き締めて行動してほしいと思います。
もうひとつ、特に男子Aですが、春先から結構走順を変えたりしています。記録会なんかもそうなんですが、A.B.C関係なく色んな走順を経験してほしいと思っているので、結構適当に組んだりしています。これは陸上競技を通した運動能力の向上という理念が根底にあります。色んな走順を経験して、どこでもできるようになった方が良いよとよく子供達に言っていますが、色んな走順をこなせると器用さが増しますし、将来陸上を続けるなら役立ちます。もちろん、やむ終えず理論通り組むこともあるのですが、基本的にはこだわっていません。今年の男子Aチームはそれがうまくいっているのかなという印象があります。恐らく今のメンバーなら誰がどの走順を走っても大きく変化することはないでしょう。とてもいいことだと思います。
また次の学年別ではメンバーや走順が変わったりすると思いますが、個人的には楽しみです。みんなにも色んな走順を楽しめるようになってもらいたいと思います。

藤光選手に感謝!!