2018/3/11(日)少年少女陸上大会

担当:西川・中津・小瀬

参加者41名でした。

今年度最後の大会でした。
当初予定されていた鴻ノ池から橿原に場所が変更になったお陰か、今年度では最多の参加人数でした。6年生にとっては小学生最後の大きな大会となったわけですが、全体的にはとてもいい形で締めくくれたのではないかと思っています。子供たちもそうですが、コーチにとっても1年間の締めくくりとなる大会でした。私自身は「色んな種目を経験してもらう」「男女全種目での大会エントリー」という目標を持ってこの1年間を過ごしてきましたが、残念ながら最後まで2つ目の目標を達成することができませんでした。それでも、ここ数年の中では一番幅広い種目のエントリーがあったのではないかと思います。指導者として常々言い続けているのは、陸上競技というのは他のスポーツではありえない「多種目」というのが最大の魅力であるということです。その中で、小学生で行われている競技はほんの一部に過ぎません。正直言って、この程度の種目数で陸上競技の魅力が伝わるのかと思う程少ないです。それでも全種目でエントリーができなかったというのは正直悔しいですね。これも再三言っていることですが、別に大会に出て記録や結果を求めているわけではありません。試合に出ることで分かる楽しさやその競技の魅力があると思っているからこそ試合に出てほしいのです。その辺りをもう少しうまく伝えていけたら達成できていたのかもしれませんね。
大会の中身に関しては、全て伝えようとするととてつもなく長くなりそうなので、ある程度割愛させてもらいますが、本当に素晴らしい大会だったと思います。今大会は最後の大会で、チーム関係なく誰もが記録や結果を意識していた大会だったと思いますが、あえて今回の大会は「アップは自分たちで考えてやるように」と言ってきました。1年間このチームを見てきて、今年のチームは全て任せられる程しっかりしているということはわかっていたので、最後にその力を見せてほしかったのです。実際、陸上競技というのは個人競技なので、最終的には自分ひとりでの戦いになります。誰かに何かを「やらされている」うちはダメなんです。なかなか小学生にそこまで求めている人はいないでしょうが、子供が自律(自立ではない)していく上で必要な経験だと思います。他のチームだったり、他のタイミングではできなかったことです。冗談抜きで、その辺のぬるい中学生の陸上部よりしっかりしていると思いますよ。まずこの点において今大会はよかったと思っています。その効果もあってか、全体的に記録や結果がとてもよかったですね。見ている側をとても楽しませてくれました。100m、ハードル、リレーの3種目でA決勝B決勝に全て残った人が何人もいたり、男女共リレーでBチームがB決勝に残ったりと、全体的な活躍が目立ちました。男子のAチームは去年の記録を上回ってようやく優勝することができましたし、女子Aチームも3位に入ることができました。特に女子はここ数年では最高の結果だったと思います。私も驚きました。入賞したり、メダルを取ったり、優勝したりすることはとても良い経験になると思います。賞状やメダルをもらえるととても嬉しい気持ちになると思いますが、大事なことはメダルや賞状よりもその一瞬一瞬の思い出です。メダルや賞状をみて、「その瞬間の緊張感・高揚感」「大会の雰囲気」「温度や匂い」「走った感覚、跳んだ感覚、投げた感覚」といったものを鮮明に思い出すことができます。メダルや賞状は思い出を思い出すための道具にすぎませんので、その一瞬一瞬を大事に、心に刻んでおいてほしいと思います。それはなにもいい思い出だけではありません。悔しい気持ちや反省も同じです。そういう経験が今後の成長に繋がりますからね。
「経験する」ということはとても大事なことで、そのためにはトライ(挑戦)していく必要があります。今大会で一番よかったと思うのは、トライする姿勢がたくさんみれたことです。特に男女のハードルでB決勝に残った5年生2人は最高でした。一人は予選でインターバルを5歩でいっていたところをB決勝という2本目の場面で4歩にトライしたこと、もう一人は失敗してもいけるところは4歩でいくというトライをしたこと。スポーツに限ったことではないでしょうが、人が一番大きく成長する瞬間というのは「できるという経験を得たとき」だと思います。「できるかな?」「できると思う」よりも「できる」ということを経験すれば、それは自信に変わりますし、次のトライがしやすくなると思うのです。「できる」が「自信」を生み「自信」が「結果」に繋がると思っています。1年後の大会では100%二人ともインターバルは全て4歩でいけているでしょうね。こういう姿勢を貫いてほしいと思いますし、こういう仲間の姿に刺激を受けてほしいと思います。
長くなりましたが、色んな要素があって、本当にいい大会だったと思います。卒業生もたくさん応援に来てくれて楽しかったですしね。
最後の集合で言いましたが、こういういい文化を伝統として残していってほしいと思いますので、4、5年生もやってやりましょうね。

1年間ご苦労様でした!