コラム③ 努力とは何か

1月も中旬を過ぎ、冬季トレーニングもちょうど中盤に差し掛かったところでしょうか。充実した日々を送れている人、そうでない人、色んな人たちがいることでしょう。おそらく充実した日々を送れている人たちは、シーズンを振り返り、自分の課題や目標を明らかにした上で冬季トレーニングに入ることができた人でしょう。そして、明らかな変化を感じるからこそ充実感を得られているのだと思います。冬季トレーニングも中盤に差し掛かった今、考えるべきことは、冬季トレーニングに入る前に立てた目標や課題をどの程度クリアできているか、イメージ通り、計画通りに日々を過ごせているかということです。この中盤に振り返ることで、冬季トレーニング後半の計画修正や変更が可能となるだけでなく、今一度気合を入れて練習に励むことができます。これからの過ごし方がシーズンに大きな影響を与えることは間違いありません。出遅れている人たちも焦らずに取り返すチャンスがあるのです。

今の時期は学校の部活動で練習を行っている人たちにとって厳しい季節だと思います。なぜなら下校時刻が早く、思うように練習できないことが多いからです。その中で大事なことはどこを意識してやるか、何を考えてやるかということだと思います。また、練習に対してどこまで意味を持たせることができるかということも大事です。自分自身がどう考えるか、何を意識するかによって練習の意味や中身は変わります。一見意味のなさそうな練習に意味を持たせる。これも一つの努力でしょう。努力という言葉は非常に広義な言葉で、何にでも当てはまるものです。もちろん練習は努力でしょうし、もっと強くなるために色々調べまわることや自己分析も努力だと思います。人に聞くことも努力、生活習慣を変えることも努力、学校で勉強したことをスポーツに生かそうとすることも努力でしょう。昔と違って今はインターネットが普及していますし、やる気さえあれば自らの手で様々な情報を手に入れることができます。練習は「誰もがする努力」ですが、情報収集も「誰もがする努力」になってきたと言えるでしょう。むしろ情報に溢れすぎていて本当に必要な情報が何なのかわからなくなるリスクが大きくなったような気がします。情報を整理、選別する努力もまた、求められているのです。

本当に、努力という言葉は何にでも当てはまると思います。アスリートにとって大事なことは「努力=練習」ではなく、練習は努力の一つということです。そこを理解しておかないと、いずれ記録が伸び悩み、苦しい状況に陥ってしまうのです。

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